閉経すると泌尿器関係にも変化が出てきます。
尿道の粘膜が薄くなり、排尿時に焼けつくような痛みが生じたり、
尿路感染症にかかりやすくなったりします。
また膀胱(ぼうこう)の出口で排尿を調節する筋肉も弱くなります。
自分の意志に反して尿漏れをしてしまうことを尿失禁といいますが、
閉経後の女性には、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁というふたつのタイプの失禁が
多くみられます。
腹圧性尿失禁は、大笑いをしたり、せきをしたときなどに膀胱に圧力がかかったときに
起きる失禁です。
この失禁は、分娩などで骨盤の底を支える筋肉が弱くなったり、
閉経でエストロゲン分泌が低下することで
尿道の粘膜が萎縮したり、柔軟性が低下したりするために引き起こされます。
切迫性尿失禁は、尿意が強くて、我慢できずに失禁するタイプの失禁で、
閉経すると排尿筋が不安定になり切迫性尿失禁が増えてきます。
そのうえ閉経で尿道の粘膜が萎縮すると、
名前を聞くとガックリきますが、老人性尿道炎という炎症を起こしやすくなります。
この炎症が刺激になり、切迫性尿失禁になるのだそうです。
尿失禁の原因はいくか重なっていることが多いので、
気になる方は、専門医で診断を受けて下さい。
尿失禁の他にも、閉経によりエストロゲン分泌が低下すると、
膀胱炎を起こしたり、尿道の灼熱感を感じるようになったりします。
膀胱炎では、膣内の細菌に対する抵抗力が弱まり大腸菌が繁殖し、
膣に近い尿道口からも大腸菌が尿道・膀胱に入り、細菌性膀胱炎を起こします。
症状は、頻尿、排尿痛、残尿感、血尿などです。
尿道の灼熱感では、エストロゲン分泌が低下することで
尿道の粘膜が薄くなり、
尿道の知覚神経が表面に近い所へ出てくるため、
尿が通ると薄い尿道粘膜を通して知覚神経に接触するので
灼熱感を感じるようになります。
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