閉経後は、女性ホルモンの低下で、膣炎にもなりやすくなります。
女性ホルモンが少なくなると膣壁の潤いがなくなります。
膣粘膜に常在しているデーデルライン菌は、常に膣内を酸性に保ち
雑菌の繁殖を防いでくれています。
ところが閉経によって、女性ホルモンのひとつエストロゲンの低下で、
栄養源となるグリコーゲンの分泌が少なくなってしまいます。
そのためデーデルライン菌は減少して、
腟内の酸性度がアルカリに傾くため自浄作用が保てなくなります。
さらに閉経に伴って、膣粘膜の細胞の増殖を促し、膣をみずみずしく保つ働きもしている
エストロゲンの分泌が足りなくなってしまうと、腟粘膜が薄くなってしまい
膣が乾燥する感じがしたり、雑菌に対する抵抗力も低下します。
その結果、病的な菌が繁殖しやすくなり、膣炎を起こして
不正出血やおりものが増え、臭いも気になるようになります。
このようなエストロゲン分泌の低下による腟炎は、老人性(萎縮性)腟炎というのですが
もっと気の利いたネーミングをして欲しかったですよね…。
閉経後のエストロゲンの分泌低下で起きる膣壁の乾燥や萎縮は、
老人性(萎縮性)腟炎ばかりでなく、性交痛も起こすようになります。
しかも、膣壁が傷ついて炎症まで起こしやすくなります。
性交痛を起こす頻度は50才代で約半数、60才代では90%とかなり高くなっていますが
ただ性交痛は、婦人科を受診してもなかなか言い出しにくい症状だと思いますので
そのような場合は、問診票に書いておくとか、看護師の方にそっと伝えておいてはいかがでしょう?
ホルモン補充療法や潤滑ゼリーなど、性交痛を解消する方法はちゃんとありますので、悩んでいないで相談してみましょう。
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